産後支援ステーションははこ庵オープン

分かりにくいことを自分なりに考えるには

理事長 小林哲朗

偏向報道

コロナの報道を見ても分かるように、日本の新聞や雑誌、テレビなど、いわゆるオールドメディアの報道にも様々な問題があるとの指摘、批判があります。もちろん嘘や誇張、情報操作があるのはオールドメディアだけではありません。SNS上には、それと同じくらい、またはそれ以上の信頼できない情報があふれています。こうした状況の中でより正確な情報を得て、自分なりに考える力を養うにはどうしたら良いでしょうか。

1.賛成反対両方の意見を聞く

私は分かりにくいことを、専門知識なしで考える方法としては、おもに3つのことを意識しています。まず一つ目は賛成反対両方の意見を聞くこと。当たり前のことのようですが、誰にでも思い込みや勘違い、偏った考えというものはあるものです。それを前提として両方の意見・主張をできるだけ先入観なしに聞くことがとても大切です。その際特に気を付けるべきことは、その人の肩書や所属に囚われないことです。

2.身近なことに置き換えてみる

次は物事を自分の知っている身近な事柄や体験、歴史上の出来事などに置き換えてみることです。そうすることで考え易くなることが少なくありません。例えばウクライナ問題で日本が経済制裁に加わっている事は日本が戦争に加担していることで、戦争に巻き込まれる危険が高まるではという意見があります。これをクラスの強い子が弱い子をいじめていることに置き換えてみます。確かに見て見ぬふりをした方がその時は安全かもしれません。でも本当にそれでいいのでしょうか?その後にもし自分がいじめられたとしたら、その時誰かが助けてくれるでしょうか?

3.具体的に考える

最後はより具体的に考えてみることです。集団的自衛権や専守防衛、敵基地攻撃能力といったことは難しい話です。まずは日本が他国の侵略を受けた時にどうするのかを具体的に考える必要があります。3.11前の原発神話のように、あってはならないで片付けるのではなく、地震や津波、原発事故が起こった時の対策と同じようにどうするか考えることです。一発撃ち込まれたらとにかく白旗を上げるか、いやいやそれも辛いので、脅された時点で降伏して属国になるか。取りあえず米国に戦ってほしいとお願いしよう。でももし、ウクライナの時と同じように戦ってくれなかったら・・とか。こうしたことを考えないままに抽象論で議論することには意味がありません。

憲法改正

もし仮にロシアが勝ってウクライナを占領したらと考えてみます。その後どうなるでしょうか。まずゼレンスキー大統領は捕まえられて裁判にかけられ処刑、または国外逃亡ということになるでしょうか。

その後は傀儡政府を作るでしょう。ロシアはウクライナに対して非武装化、中立化を求めていますので、それに沿った憲法も作るでしょう。2度と戦わせないために戦力不保持、交戦権も認めないと明記します。また簡単に憲法が変えられないように、国会議員の3分の2以上の賛成で改正の発議を可能とし、国民投票で半数以上の賛成があってはじめて憲法改正ができるようにするでしょうか。

反戦教育は徹底的にやるでしょう。昔ゼレンスキーという軍国主義者がいてロシアに対して戦争を仕掛け、ロシア、ウクライナ双方で多くの尊い命が失われた。2度とこの過ちを繰り返してはいけないなどと・・・。その後、国際社会の批判・経済制裁を受けてロシアが引き上げました。

さて、ウクライナ人はロシアが作った憲法をどうするでしょうか。

ロシアが作った憲法なんてと改正する?

平和憲法は尊いから変えない?

護憲?