産後支援ステーションははこ庵オープン

新型コロナ騒動が続く中で子どもたちのために気を付けたいこと

理事長 小林哲朗

基本的な考え方

まず初めに、何より押さえておかなければいけないことは、新型コロナウイルス感染症は、子どもたちにとってはほとんど脅威ではないということです。四六時中、テレビで新型コロナの話題を取り上げているので、すごく大変なことだと考えている人も多いかと思いますが、健康な人が気にする内容の話ではありません。例えて言えば、振り込め詐欺の話題を四六時中流しているようなものです。振り込め詐欺の話題が流れた時、それはあなたに向かって言っている情報だと思いますか?

たいていはスルーしていますよね。それと同じくらいの感覚で聞いていればいいような話です。結局、国民全員がコロナ劇場の舞台に上がらされているとは言え、たいていの人はエキストラ、単なる通行人に過ぎません。昨年はエキストラ代として1人10万円をもらいましたが、それ以降は何もないわけで、特別気を遣う理由は何もありません。罰則を伴う法律に基づいた指示や命令には従わなければいけませんが、それ以外の「お願い」については自分にとって得なのか、損なのかで判断して行動するのが賢明です。

子どもたちにとってのリスク

インフルエンザの場合は高熱を出して大変になる子どもも少なからず居るので油断できないところもありますが、新型コロナに関してはそんなこともほとんどないようです。そのこと自体はかなり前から言われていたことで、2020年3月に学校を休校させる時も、「高齢者を守るため」という理由で説明していました。

その頃でも、インフルエンザ並みかそれ以下の病気と言われていましたが、あれから1年以上が経ちましたが、日本では20歳未満の人の新型コロナによる死者は未だ0人です。若くても基礎疾患のある人は居るはずなので、1人も死なないというのは逆に凄いと思うくらいです。

マスクはなるべく着けさせない

マスクをすると呼吸がしづらくなるので、どうしても口呼吸になりがちです。口呼吸は万病の元と言われ、口臭の原因になったり、虫歯や歯周病になりやすくなったりするだけでなく、全身の病気に関わってきます。子どもの頃に口呼吸の習慣がついてしまうと、それを直すのはそう簡単ではありません。ただでさえ日本人は口呼吸の人が多いと言われていますので、そうならないためにも、子どもにはできるだけマスクを着けさせないことです。

学校で強制されている場合は、教師や教育委員会との交渉が必要になるかもしれないので大変ですが、少なくとも未就学児に関しては厚生労働省も一律に着用を求めないとしていますし、WHOも5歳以下の着用は必要としないとの見解を出していますので、普段の時はもちろん、保育園や幼稚園などで着用を求められた時も、子どものためと思って是非交渉してほしいです。

手指消毒しない、除菌・殺菌もできるだけしない


スーパーや商業施設などの入り口でよく行われている手指のアルコール消毒、家の中の除菌や殺菌はしないことをお勧めします。細菌というと何となく悪いものというイメージがあるかもしれませんが、人の体内にはたくさんの種類、数の細菌が存在しています(常在菌)。

そして細菌どうし互いに共生しているとともに、宿主である人とも共生しています。常在菌がいることで、人に悪い影響を与える他の菌が増殖・定着するのを防いでくれているのです。アルコール消毒をすることで、付着していたコロナウイルスの数を減らしたり、弱らしたりする効果はあるかもしれませんが、同時に自分の手の常在菌もダメージを受けてしまいます。これを繰り返せば、かえって免疫力を下げてしまうことにつながります。

家に帰った時に流水でよく洗えば十分ですし、気になるのであれば石鹼で洗えばいいのです。また保育園や幼稚園などの乳幼児の施設や家庭で除菌・殺菌しているのもいただけません。子どもは小さい頃によく色々なものを口に入れてなめまわしますが、そうやってたくさんの細菌やウイルスに触れることで免疫力を強くしていきます(獲得免疫)。

ところが、抗菌グッズを使ったり、過度な消毒、除菌・殺菌を行ったりしていると、細菌やウイルスに触れる機会が減り、免疫力を高めることができなくなってしまいます。日本の現状を考えれば、これ以上清潔さを求める必要はありません。特別に不潔でなければ十分なのです。

テレビのメインターゲットは高齢者

良かれと思ってやっていることが、逆に子どもたちにとってマイナスになっていることが他にもあると思います。黙食を強いるなどということは本当にひどい話です。1年前であればともかく、今ならある程度冷静に考えることができるはずです。街の様子を見て本当に怖い感染症が流行っているように感じるか。マスクをしていれば防げるような病気がそんなに怖いものなのか。実際に身内や知り合いでコロナに罹って死んだり大変な思いをしたりした人がいるのか。常識的に考えることが大切です。

正しい情報が何かを判断することは簡単ではありませんが、特定の情報源からの情報を鵜吞みにするのではなく、色々な意見に耳を傾けることが必要です。特にマスメディアの情報に踊らされることのないよう気を付けなければいけません。特にテレビはターゲットを強く意識して番組を作っています。不安を煽る内容が多いのは、単に高齢者の視聴者が多いからです。若い人、子どもを持つ保護者の方は、テレビは自分たちをメインターゲットとして情報を提供していないということをハッキリと意識する必要があります。

大人の都合で子どもたちを犠牲にしないで

大人の場合は、1、2年我慢して、「あの時は大変だったね」で済むこともあるかもしれません。しかし子どもたちにとっての1、2年の意味は大人とは比べようもないくらい大きく、後から取り返すことが難しいことも少なくありません。残念なことですが、今回の出来事で、日本社会においては子どもたちの優先順位が本当に低いということを痛いほど思い知らされました。これ以上、大人たちの都合で子どもたちを犠牲にしてはいけません。