産後支援ステーションははこ庵オープン

食育講座「目で見て体験、食品添加物」を開催しました

食育講座「目で見て体験、食品添加物」を8月24日若草助産院で開催しました。

初めに食品添加物の用途や目的、安全性を確かめる試験、使用許容量のことを大まかに学習し、さらに食品添加物に関する食品表示の現状と課題についても考えました。続いて食品添加物のサンプルを使った実習を行いました。今回作ったのは無果汁飲料、いわゆる清涼飲料水とかつお風味のだしの素です。

無果汁飲料

無果汁飲料は、まず炭酸水にブドウ糖果糖液糖とクエン酸を混ぜて飲料のもとを作ります。これに着色料と香料を加えることでレモン風味、オレンジ風味、コーラ風味の無果汁飲料を作ることができます。耳かき1杯もないほどの着色料に炭酸水を注ぐと、鮮やかな色が発色しました。

それぞれのコップを試飲してみると、「あっ、ホントレモンジュースだ!」「コーラだ!」という声が上がりました。今が時期のかき氷シロップの多くもこんな感じでできていると説明すると、確かにと納得されていました。

かつお風味のだしの素

かつお風味のだしの素は、食塩、化学調味料、たん白加水分解物にかつおエキス、ブドウ糖を混ぜて作ります。これにお湯を注ぐとだしができ、さらに粉末しょうゆを加えるとうどんのつゆになります。試飲した男の子は、スプーンでちびちび飲んでいましたが、「美味しい!」と言って結局全部飲み干しました。食品添加物の力、恐るべしです。

原材料を安価なものに置き換えて原価を低くするというのは、製造者にとっては大きな命題の一つですが、これを成し遂げるために食品添加物はとても大きな役割を果たします。食品添加物の力で材料の質が悪くてもそれなりの味や食感を出すことができるのですが、それらが実際にどんな風に作られているのか、そのイメージをお伝えすることができたのではないかと思っています。

加工食品診断士 小林哲朗