産後支援ステーションははこ庵オープン

若草助産院 太腕繁盛記!(11)~助産院での高齢出産~

助産院で、高齢でご出産した方の「母たちの手紙」の掲載です。高齢出産はいろいろな産科的なリスクがあるといわれています。それでも自分の望むお産を求めて助産院に来てくださいました。もちろん、お産は気持ちでするものではありません、お産は命をかけた大仕事!お産が自分の力でできるように健康な体つくりがとても大事です。このご出産された方は第1子から若草助産院でお産されていて体もよかったのでこのようなお産ができたのだと思います。とはいえ、高齢だからという理由だけで助産院のお産ができないわけではありません。一概には言えませんが、十分な体調管理、メンタル、健康な赤ちゃん、生命力を養うべく、母体が健康であることに重視して、適切な身体つくりができれば、産む能力はもともと備わっているので、それを充分に引き出すことで、助産院で自分お力で産むお産も叶わぬ夢ではないと考えています。それを支えるのが正常産を見守る産婆の役目ではないでしょうか。

 

(若草助産院にて)第3子出産

37歳で第1子、40歳で第2子を出産しました。可能ならばもう一人!可能ならば若草で陣痛をしっかりと感じながら家族に囲まれて産みたい!これが願いでした。なかなかできなかった第3子が着床したときには43歳、出産時には44歳となります。それを小林さんに伝えたときの第一声は「大丈夫よー、頑張ろうね!」ととても軽やかでした。その笑顔に安心し高齢出産に向けての不安が軽くなりました。健診は毎日とても楽しみでした。小林さんからは毎回のようになんだか固い、頭も体も。。と言われていました。特に後期になり力が入りすぎる私に母親との関係性を指摘して気付きをくれました。今更?とも思いましたが思い当たる節もあります。小林さんの目は、何でもおみ通しなのですね。本当に驚きました。また突然の痛みに集中するのではなく私に対してヒプノセラピー?光のワークを試してくださいました。これがきっかけとなり、本当に簡単にリラックスに入って行けるようになりました。光のワークは特別な体験でした。ワーク中に頭に浮かんだ、笑っている赤ちゃんは産まれたての我が子にそっくりです。いざ、お産が始まると子どもたちが走り回る若草は自宅のようで とても落ち着きました、信頼している小林さんと高山さんがいてくださり、何の心配もありませんでした。家族が周りを囲む中、股から出てきた我が子の頭を触り、地に降りたばかりの子を胸に抱きしめた感動は一生忘れません。無事に出てきてくれてありがとう。周りで支えてくれてありがとう。感謝しかありません、すべてを通して大満足なお産でした。本当にありがとうございました。3人の子に恵まれ3人とも若草で取り上げていただきました。もう若草から卒業かと思うと寂しくてたまりません。健診でお会いした内山さん、第2子のお産で取り上げてくださった小野さん、第2子の健診でお会いした小川さん、入院中にこそだての素敵な話を聞かせてくれた長澤さん、おいしいお食事を作ってくれた長島さん。みな若草にいるお母さんです。すべてのお母さんに感謝しかありません。素晴らしい経験を支えてくださり本当にありがとうございました。

 

若草助産院では、自然療法満載で、お母さんが納得し、安心するためのツールがいくつもそろっています。この方の場合は、気持ちの緊張を和らげる心理療法がとても合ったようです。身体や検査データももちろん大事ですが、お産とメンタルのつながりは強いので体が健康であればあとはそこをケアしてあげればお産はうまくいく!と産婆は判断したのだと思います。同じお産でもちょっと視点を変えてみてみるといろいろな経験できる要素が詰まっています。どこの場所でお産するのか?という事ももちろん大切ですが、どんな経験をしたか、この経験を生かして今後の人生にどう役立てるのか、という事が重要です。

 

お産は赤ちゃんを健康に出産する。という事だけではありません。先にも書きましたように命をかけた大仕事!重大な経験の一つです。お産の経験で人生観がガラッと変わることも多くあります。そんな大せつな経験を単なる通過するという事ではなく、今までの人生とともに大切に向き合って欲しいと考えています。

 

何より!ご安産でよかったです。助産院のお産を支えてくださっている皆々様に心から感謝いたします。ありがとうございました。