産後支援ステーションははこ庵オープン

若草助産院太腕繁盛記④~地域での役割~

若草助産院太腕繁盛記第4回目です。先日の出来事を書きます!入院さんがいる午後、お風呂掃除をしていたら、お風呂の小さい窓から覗き込むようにして、「すみません~~ん!!男が女になるにはどうしたらいいですか?」という質問。ん??????急なことだったので浴槽をシャワーで流していた手を止めて、「なんですか?」と、聞き直すと、「男が女になるにはどうしたらいいですか?」と再度質問。ん~~~~~~・・・急なことで、いたずらかしら?と一瞬考えたのですが、「ホルモン療法か、性転換手術かな・・」と答えました。窓の外では、「性転換手術か・・・」とつぶやく声。。ちょっとびっくりして、「どうして助産院に来たの?」と聞くと、「助産院だからわかると思って。。」という元気な声。でも、でも、性転換手術にはハードルがあって、まずはホルモン療法から、、ホルモン療法もジェンダークリニックは県内では少なく・・・なんて、頭の中がグルグル。きちんとお伝えしなきゃという思いが出て、おもむろに「ちょっと待って!」と助産院のドアをグワッと開ける。私を見た彼はびっくりしてちょっとあとずさり。。。「はいったら?」と声かけましたが「いや。。この後、向こうに行く用事があって・・・」と、またあとずさり。。あ!(;-_-) ・・・私の圧が強すぎてる??・・少し冷静になって「じゃ、落ち着いたらまた来てね!」と話してドアを閉めました。

せっかく、勇気をもって聞いてくれたのに、あまりお役に立てなかった感満載で、大変申し訳なかった。。。

彼からしたら、お風呂の壁や、お風呂からのぞく窓の範囲の距離感がちょうどよかったのに、いきなり、そんな、ドアぐわッと開けて、中入って、なんて(^^;)何か注意されそうな勢いに感じたのかもしれません。。。。このようなことは医療者あるあるで、きちんと伝えなければ!!という、まあ、まじめと言えばそうなのですが、本人は現段階ではそこまで望んでないし、言う必要もない時に、こちら側にスイッチが入ってしまう。私のmustは彼のmustではないんですよね。もちろん、聞く気がなくても聞いてもらわないと、理解してもらわないといけない。と考える時はありますが、この場合、また次回ちょっと来られるような、そんなコミュニケーションがよかったはず。(ーー)あ~~~~何年この仕事してるんだろうね!!!と自責の念。私の友人がよく使う表現。。マッチョ思想。私はマッチョになりたいので、決して悪い意味ではありませんが、ある意味、威圧感と言いますか、そばにくるとおおおお!と感じてしまうという、なんとなく伝えたい雰囲気がよく伝わる表現なので、使っています。

以前、両国駅近くの病院で働いていた時に、偶然!曙関とエレベーターが一緒で、この時の威圧感といったら(^^;)嬉しいけど。。。ちょっと(^^;)という感覚、わかりますでしょうか?少し驚いている新人Nsの私に曙関は優しく接してくれました(^^)//

お相手の意図を汲み、察して、お話しできる医療者に早くなりたいです。育児は生もの!(看護も!)その時、その瞬間の言葉かけ、対応がとても大事です。まだまだ修行は続きますが、この地域に開業して、13年、お産以外でもそのような相談を受けられることにとても感謝しています。(十分な対応はできませんでしたが。。。。)地域に根付く何でも相談屋的な昔の産婆を目指して、ホームDrならぬ、ホーム助産師目指して頑張ろう!と決心した出来事でした。女性になったらきっとかわいらしい方になるだろうな・・と感じた彼が、また来てくれるといいです(^^)