産後支援ステーションははこ庵オープン

第2回 産後支援者ネットワーク・千葉 を開催しました

3月16日に産後支援者ネットワーク・千葉を開催しました。参加してくださった方は数名でしたが、内容の濃い話し合いができました。前回、第1回目に話し合った内容をもとに意見交換をしました。参加者はドウーラ、保育園の園長先生、市議会議員の方でした。

 

主にでた意見は

 

・産後のお母さんは、お産や母乳育児でかなり疲れていて、現在の産後支援で行われている家事支援や上の子を見るという支援だけでは体調が回復していない現状がある。

・第1回目の講座で産後の疲れを引きずって次の妊娠を躊躇している母親は産後、1年6か月たってもいる事には驚いた。産後支援は期間をもっと長く考える必要がある。

・医療的に問題はなくても、なんとなく疲れている母親は、産後から1年半までを見ても3割いる。体調が悪いまま育児している現状がある。

・本人が必要と考える体調を持ち上げるような自然療法にも支援が行くようなシステムがあればいいのではないか。

・他県をみても産後支援のデイ希望者は少なくないので、今後デイでの産後支援の補助もできたらより利用者は増えるのではないか

・千葉市の産後ケア事業は、宿泊と訪問で補助が出ているが、宿泊を6泊した場合と、訪問を7回した場合とでは、補助されている税金に差がありすぎる。通常世帯だと、1泊2日→3500円の補助が出ているのに対し、1回訪問→8400円の補助が出ている。現在のところ宿泊施設は病院、診療所、助産院、産後入院施設がおこなっており、上の子の入院ができるところはないので、実際のニーズに合っていないのではないかと考えられる。宿泊をしない場合は、訪問回数を増やしていいなどの柔軟な対応を取ったらいいのではないか。

・事業者としては、宿泊だと利用者が支払った料金も含めて50000円/1泊2日の収入になり、訪問だと12000円/回になる。訪問2回分が24時間スタッフがいる宿泊の料金と近いのは不公平感がある。

・産後ケア事業は医療関係者だけでなく、ドウーラや、ラクテーションコンサルタントなどの利用もしていけたらいいのではないか。

・医療職ではない人にできるところはゆだねて分担することによりコストも下げることもできるのではないか

 

以上が話し合いで出た主な意見です。このような意見をまとめると、

・産後ケアを医療関係者だけでなく、ドウーラなどといろいろな職種とケアしていける環境を作る。料理が得意な人、産後ケアができる人、上の子の保育ができる人等と連携し産後のケアすることにより、より質の高い産後ケアの提供ができる。

・産後はただ休むだけでなく消耗した体を回復すべく、自然療法、民間療法なども利用して自分に合った回復を、ある程度の時間をかけて行うことが次への妊娠への活力、楽しい育児につながるのではないか。

・お産や、育児は様々です。産後ケアの個々のニーズへ対応するための柔軟な試みが必要なのではないか。

 

以上より以下のような活動につなげていこうと話しました。

 

1.産後ケアのバウチャー制度の導入

現行の産後ケア事業では、最大で6泊7日分の宿泊の補助が出ています。その分の補助を補助券として自身が必要と感じる体調をあげるようなケアに自由に使えるようにする。アロマケア、整体、気の療法、鍼灸、漢方なども含め事業所との連携を図り、産後2か月にとどまらずケアできる期間をある程度延長する

そのために・・・

・実際にバウチャー制度を使用して支援している行政への聞き取り。また千葉市内に在住の方へのアンケート調査の実施

・子育て中の母親への疲労に関するアンケート調査の実施・自然療法を取り入れた体調回復の検討など

 

2.総合的な産後ケアを行えるような拠点つくりを目指して

宿泊、デイサービス、上の子の保育施設、を併設した産後ケア施設ができればいいのではないかと考えています。

 

 

千葉市だけでなく、他市なども含め、いい先行事例ができれば千葉市でも実施できるかもしれません。夢のような話で、書いている私も、本当にできるか、やることが多すぎて足がすくむ思いですが(^^;)ぜひやってみたい、いや、やらねばならない!と考えています。どこまでできるかわかりませんが、一つづつ、ゆっくりでも着実に前進していきたいと思います。産後支援者ネットワーク・千葉は、このような話し合いをしております。御意見、ご感想をぜひお寄せください。また、次回の産後支援者ネットワーク・千葉第3回も決まりましたらご連絡いたします。お子様つれOKです!皆様のご参加お待ちしております(^^)//