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ゲノム編集食品の販売がついに開始

理事長 小林哲朗

筑波大学のベンチャー企業「サナテックシード株式会社」がゲノム編集技術で「GABA」の含ギャバ有量を高めたトマトを開発し、9月15日から販売を開始したと発表しました。トマトは熊本県内の契約農家が栽培し、名前は「シシリアンルージュハイギャバ」、販売は関連会社の「パイオニアエコサイエンス株式会社」が行います。

GABAはγアミノ酪酸の略称で、穀物や野菜、果物などに含まれていますが、特に発芽玄米に多く含まれていることが知られています。ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせる働きや血圧の上昇を抑える働きがあるとされ、医薬品としても利用されています。今回発売されたトマト「シシリアンルージュハイギャバ」は、GABAの含有量を抑える働きのある遺伝子を「ゲノム編集」技術を使って壊すことでGABAの含有量を通常のトマトの4~5倍に高めています。

ゲノム編集技術を用いて作られた農産物・食品の大きな問題点は、その安全性もさることながら、事業者にゲノム編集食品の表示を義務づけていないことにあります。ゲノム編集食品は、従来の遺伝子組み換え食品のように他の生物の遺伝子を組み込んでいるわけではないからというのがその理由です。また安全性の審査についても、基本的には行わないことになっています。確かに自然界でも突然変異は起きますが、それを企業が意図的に行ってこっそり売り、安全かどうかはそれこそ自然任せにしましょうという厚生労働省の姿勢は、あまりにも企業寄りではないでしょうか。今後もゲノム編集技術を使った食品がどんどん出てくるでしょう。消費者がゲノム編集食品を選ぶ、選ばないの選択の自由・権利がないことは重大な問題です。表示の義務付けは絶対に必要だと考えます。

ゲノム編集技術は従来の遺伝子組み換え技術と異なり、他の生物の遺伝子を組み込むのではなく、特定の遺伝子を切断する技術です。

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