戦後の出生数の推移
日本の戦後の出生数の年次推移をみてみると、1947年から1949年の第1次ベビーブーム期には年間260万人以上の出生数がありました。その後は徐々に下がり、1957年には150万人台にまで減少しましたが、1960年頃から増加に転じ、第2次ベビーブーム期の1970年初めには再び200万人台に乗りました。しかし、出生数は1975年に200万人を割り込んでからは、ほぼ一貫して減り続けて現在に至っています。
2009年の年間出生数は、107万人余りとなっています。

出生数と出生率の年次推移(1947~2009年)
(厚生労働省人口動態調査より)
合計特殊出生率の国際比較
合計特殊出生率とは、一人の女性が一生の間に生む子どもの数を表わす指標です。2004年の日本の合計特殊出生率は1.29で、人口置き換え水準を大きく下回っています。人口置き換え水準とは、合計特殊出生率がこの水準以下になると人口が減少することになるという水準のことで、日本では、2.08前後となっています。子どもの数が減る一方で、お年寄りの数が増えていく、少子高齢社会が進んでいます。
合計特殊出生率を国際比較してみると、アフリカが最も高く、アジアやラテンアメリカでも高水準となっています。アジア全体の平均では、合計特殊出生率は高いものの、香港や韓国などのように、日本より低い国もみられます。欧米の先進国においては、一時は合計特殊出生率がかなり下がりましたが、フランスやスウェーデン、アメリカなどでは少し回復しています。しかしそれでも、人口置き換え水準を下回っています。
合計特殊出生率の国際比較
国及び地域名 | 最新年次 | 合計特殊出生率 |
---|---|---|
日本 | 2010 | 1.39 |
アメリカ | 2009 | 2.01 |
フランス | 2009 | 1.99 |
スウェーデン | 2009 | 1.94 |
イギリス | 2009 | 1.94 |
イタリア | 2009 | 1.41 |
ドイツ | 2009 | 1.36 |
内閣府平成22年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況より