当院の基本理念

本来持っている産む力を引き出す

妊娠中に、体を健康な状態に保ち、お産の準備をしておくことが、安産と母乳育児を成功させるカギになります。 お産は自然なことですが、私たち現代人は、自然とはかけ離れた生活を送っているので、知らず知らずのうちに、大きなストレスを抱えていたり、過度の冷房や冷たい物の飲み過ぎなどで体がとても冷えていたりすることが少なくありません。ここでいう「健康」とは、単に病気と診断されていないという意味ではなく、そうしたストレス等からもできるだけ解き放たれた状態のことを指します。そうした健康な状態を保つことで、人間が本来持っている、産む力を十分に引き出すことができるのです。

そのためには、規則正しい生活と、適度な運動、季節の物をたくさん採り入れた、ご飯と野菜中心のおかずを摂るなどの、所謂妊娠中の体作りがとても大切になります。妊娠中から、赤ちゃんにとって、快適な環境を整えてあげることは、ちょっとしたストレスにも負けない、丈夫で元気な赤ちゃんを育てることにもつながります。

主役はお母さんと赤ちゃん

お産の主役は何と言ってもお母さん、そして赤ちゃんです。助産院での助産師の役割は、お母さんと赤ちゃんが道に迷うことなく、うまくゴールへと辿り着けるように導く事ですから、何も知らないで、いきなりお産というのでは困ってしまいます。お母さんは事前にお産の大まかな流れを掴み、どんなお産がしたいか、お産プランを考えておくことが必要になります。私たち助産師は、できるだけそのご希望に添えるようにお手伝いすることが仕事なのです。

陣痛が始まるまでが勝負

助産院で産む事ができるのは、健康な方のみですが、残念ながら、お産にリスクはつきもので、例え健康な方であっても、急に状態が悪くなることがないとは言えません。助産院では、医療行為は行えませんので、悪くなってから対処できることには限界があります。しかし、お産が始まる前までに、安産に導ける体作りができれば、ほとんどのお産が何事もなく、スムーズに行えるわけで、むしろ、そこに力を注ぐ事こそが助産院の特徴と言えます。悪くなっても対処できるのは病院ですが、できるだけ悪くならないようにするのが助産院の技なのです。

母乳育児が基本

赤ちゃんを母乳で育てるのはごく自然なことであり、母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です。若草助産院では、医学的に必要と判断しない限り、赤ちゃんには母乳以外の物を与えることはありません。出産直後から母児同床(同じ布団)でお母さんと赤ちゃんは離れることなく過ごします。赤ちゃんにとっては、お母さんといつも一緒で、おっぱいを好きなときに好きなだけ吸えるというのが、何よりの環境です。

そうは言っても、実際にはお産が本当に大変だったりすると、少しの間、一人でゆっくりと休みたい時もあります。そんな時は無理はしません。無理をしないことも母乳育児にはとても大切な事だからです。

安全を最優先します

若草助産院では、当院嘱託医と共に業務ガイドラインを作成しており、その中で緊急時の対処の仕方、搬送基準なども決めています。私たちは、母子の安全を最優先に考え、状況によっては、その内容に沿って搬送をするという判断を行うことがあります。助産院で産みたいという産婦さんの意思は大切にしたいのですが、どうしようもなくなってから、他の医療機関に駆け込むということは、避けなければいけません。助産院で安心してお産ができるのも、病院機関での検査や、何かあった時のバックアップ体制があるからこそで、普通の方は、意識する事は少ないかもしれませんが、各医療機関が連携してお産を支えているということをご理解いただきたいと思います。


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