千葉市長とのランチミーティングに参加

NPO法人お産子育て向上委員会が申し込んだランチミーティングに当選したのを受けて、活動メンバーと共に10月16日千葉市長とのランチミーティングに参加いたしました。
わたし自身、若草助産院での妊娠出産を機にほぼ玄米菜食に近い食事を生活の一部となった経緯があり、日頃から給食で出される洋食のメニューに疑問を感じていたので、熊谷市長のお考えをお聞きいたしたく、参加させていただきました。

まず小林理事長より、

  • 和食が伝統食として文化遺産に登録されたこと
  • 飽食の時代で何を食べたらいいのかわからない人が増え、食生活が乱れていること
  • 核家族化がすすみ、昔からの食の伝達が行われていない

という食における現状を踏まえた説明をしたうえで、熊谷市長が普段どのような食事をされているのかという話になりました。熊谷市長は10代の頃より玄米を主食とした和食派で、基本的に脂肪分を摂取しない食生活をされてきたため、周りからは「おじいちゃん」と言われるくらいパン食が苦手な特殊な環境で育ってきたそうです。そのような家庭環境だったため、現在奥様にもそのような食事をお願いして作ってもらっており、3歳と1歳
半のお子様方も、同じ食事をされているということです。玄米を中心とした和食のメニューは、結果として母乳にとてもよかったことがあったので、自身の経験を踏まえて、市と
しては母乳傾倒の流れの中でどこまで食生活に関する情報を含めた母乳育児系の教室を増やすかに注力しているというお話がありました。

また、食の乱れという点に関しては、

  • 学校で食育などを行っているがいくら頑張っても限界があるのは事実
  • 社会全体また日本人全体のグローバル化の流れを、どこまで政治行政が変えられるかという難しい課題
  • 朝食を食べないと学力が低下するというデータをマスコミ、行政、教育界全体で保護者に伝達した結果、朝食を摂取する率が上がったという事実から、データを示せば意識が変わる可能性がある
  • 日本では「健康格差」が欧米に比べてまだまだ意識が低く、所得格差と同様に貧困の連鎖につながる可能性があること
  • 食べたもので脳ができるのだから、良質なものを食べれば比例するのは当たり前
  • データをしっかり示していきながら低所得層や忙しい人に食生活の改善を提案していけたらいい

というお話も伺うことができました。

給食に関して言えば、新潟県三条市の國定市長ともご交流があり、ご自身が市議会議員だった時代から完全米食を推進できないかと活動されていたこともあったそうです。しかし、教育委員会の「給食費を上げてはいけない」という昔から続いている固定観念と、摂取
しなければならない栄養の基準値とのバランスや、完全米食を実施するためには巨額な予算が必要であることなど、全体的な合理的な理由で週3日の米食に落ち着いているという現状をお聞きすることができました。

また、田んぼの活性化という点において、

  • 千葉市のお米はすでに限界まで購入して、不足分は千葉県産で供給しているくらいなので、需要は作っている
  • 田んぼの担い手が年齢的に受け継がないこと
  • 金額的に折り合いがつかない

ということから、千葉市の経済活性化にはつながらない現実があるお話もありました。

また、熊谷市長は、和食が健康につながるという指摘に対して、そもそも千葉市は関東近県において、体力測定の成績が突き抜けており、体力面での成績の良さは食事だけではなく、グラウンドの広さなどほかの要因も考えられるが、現状としてはただちに改善しなけ
ればならないレベルではないとの考えをしめしました。中学校給食も神奈川や横浜はほとんど実施できていないのに対し、千葉市は何億円という予算を使って完全実施できているため、非常に恵まれている環境であると強調されていました。

お産子育て向上委員会と市長の考えで共通していたことは、

  • 食生活はプライベートな問題なので、踏み込み方が非常に難しい
  • 出産する前の食生活(給食や家庭での食事)が非常に重要
  • お米さえ食べていれば米の自給率なんて下がらない
  • 食育に関してどういう意図が込められているか、どれだけ教えられるか

ということが挙げられます。

一緒に参加した助産師も、自分の子供だけ守れればいいという考えだった時期もあったけれど、地域や社会全体で和食を推進していかないといけないという危機意識を持っているのに対し、熊谷市長のお子様たちがときどき変な組み合わせの給食を食べることになることに対してどうお感じになるか尋ねたところ、「うちは家庭がしっかりしているから給食1回なら大丈夫」という発言があったのは、市長としていかがなものかと疑問に思わざるを得ませんでした。

ともあれ、市長としての立場のみならず、二人のお子様を養育するお父様の立場からもフランクなお話が伺えたことは、非常に有意義な時間だったと率直に思いました。熊谷千葉市長の食に関するお考えをもっと市政に反映していけば、さらに良くなるのではないかと
感じました。(台)

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