おしゃべり会「知らないと怖い化学物質の害」

2月14日、若草助産院にておしゃべり会を開催しました。今回は身近にある化学物質について、農薬を通して知ってもらいたいという内容で、講師に複数の環境系市民団体で化学物質の問題に取り組み、また環境健康学トランスレーターでもある木村優子さんを招き開催しました。

DVDを鑑賞まずDVDで『ミツバチからのメッセージ』を観ました。1990年代から世界各地でミツバチの大量死・大量失踪が報告され始め、ネオニコチノイドという農薬が直接的にかかわっているのではと疑念が持たれています。ネオニコチノイドは、人に影響が少なく殺虫効果が高い、有機リン系農薬に代わる夢の農薬として出回り始めました。しかし、①浸透性、②残効性、③神経毒性で、水溶性で植物内に浸透し、洗っても落ちないという特徴があります。日本は残留農薬基準が米国やEUよりも高いこと、昆虫と人の神経系の基本は同じで、ネオニコチノイドも人の神経を狂わすこと、また胎児や乳幼児への影響が深刻であることも学者が指摘しています。

農薬以外にも、私たちの周りには「安全でない、とは言いきれない」、イエロー~レッドカード級の多種多様な化学物質が、開発や営利が優先されたゆる~い規制のまま、大量に使われ続けています。人の身体は、呼吸も脳の活動も神経の伝達もどれも「化学反応」を用いた複雑でデリケートな仕組みで、異物が入ってくるとシステムエラーが起こってしまいます。特に胎児や乳幼児は脳関門がまだ未発達なので、ダイレクトに影響を受けてしまいます。

DVD鑑賞後は、木村さんから、自らの化学物質過敏症患者の苦悩や、化学物質の害がどのようなものなのか、また、日常生活でどのような工夫ができるのかなど、より具体的な話がありました。オシャレや清潔、便利などの「生活の質」の向上は、目に見え実感しやすいものですが、健康被害は自覚症状がで、病気が表面化するまでに時間もかかり、原因も分かりにくいので、本当に厄介です。みなさん、食い入るように木村さんのお話を聞いていました。

木村さんからのお話そのあと、皆さんから質問が寄せられました。テフロン加工のフライパンはどうかなど質問や、たまごっちの電磁波が高いことへの驚き、身近な知合いには化学物質など気にしな人が多く、話題を共有できないなど様々な意見がありました。

しかし、「あれもダメ!」「これもダメ!」では、動きがとれず心も生活も委縮してしまいます。まず、気をつけることから初め、出来ることから気楽に気長に、快適で健康に生活できるよう取り組めたらいいですね。「化学物質過敏症」や化学物質の害についてはほとんどの方が知っていました。しかし、分かっているようで分かっていなかった、なかなかシンプルな暮らしには近付けないことに反省、など、複雑な思いの意見もありました。

今回のおしゃべり会での一番の反省はDVD上映の音響が不備だった事です。肝心な音が聞きづらく、皆さんにはご迷惑をかけ、申し訳ありませんでした。また今回の企画は従来の「おしゃべり会」ではなく「学習会」の方が良かったかもしれません。今後どのような企画を期待するかという質問には、食育、抱っこやおんぶ、オムツなし育児、パパのおしゃべり会、などが寄せられました。また化学物質など子どもをとりまく環境問題も含め、次の企画を練りたいと思います。(中)

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