千葉市新港学校給食センター見学

新港学校給食センターの見学に行ってきました

蒸気ボイラーで作る蒸気を熱源とする回転釜で調理10月28日(木)に、千葉市美浜区新港にある、新港学校給食センターへ見学に行きました。10月より新しく稼働したばかりの給食センターで、今の学校給食がどんな場所でどのような形で作られて子どもたちの口に入っているのかを見てきました。

今回の見学は、市議の小西由希子氏に調整をしていただき、お産子育て向上委員会から7人、市議の側から4人の合計11人の参加がありました。施設の方から、センター長とセンター補佐、また教育委員会の保健体育課の課長補佐からご挨拶いただき、センター補佐と課長補佐に対応していただきました。まず説明を伺いながら施設を見学し、その後会議室で改めて施設についての説明を受けたり、こちらからの質問にお答えいただいたりしました。そして最後に、その日の給食を皆で試食して解散となりました。

施設の概要

野菜を洗浄したり、調理したりする場所新港学校給食センターは、大宮学校給食センターと同様に、公設民営のPFI方式が採用されており、民間の技術やノウハウを十分に活かした運営になっているようです。

施設は、広くて清潔、いかにも働きやすそうな環境に見えます。室温や湿度もコンピューター制御されているそうです。調理器具も最新のもので、食材に合わせた細やかな調理設定が、こちらもコンピューター制御で行われます。特に目を引いたのは、蒸気ボイラーでつくる蒸気を熱源とする回転釜で、強力な加熱で、煮込み物や炒め物など色々な調理ができるということでした。

食品の調理に関しては、学校給食でのO157食中毒事件以降、加熱が原則となっており、80℃で1分以上などの基準に基づいて行われています。野菜は、土などの汚れを洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌を行っています。

学校給食にとって、安全の確保は最も重要なことであり、その点に関して、新港学校給食センターは、汚染・非汚染作業区域の明確な区分けを行うことによって、衛生管理の徹底を図っています。(HACCP概念の導入)

大宮学校給食センターからの改善点としては、食品ごとの入荷スペースの割合を変更したり、前日納品に対応したりという所を挙げていました。これにより、「新港」「大宮」「若葉」の3つの給食センターで中学校給食を賄うことになります。

新港学校給食センターの特徴

  • 1日1万食の調理能力を持ち、市内20の中学校に給食を提供(メニューは2献立)
  • ドライシステムを採用し、HACCP(ハサップ)の概念に基づいて汚染・非汚染区域を明確に区分けし、衛生管理を徹底
  • 千葉市が土地を提供し、民間の事業体が施設の設計・建設から運営、維持管理までを行うPFI方式により事業を運営
  • 給食の残滓(食べ残し)は、リサイクル施設へ運搬し、電気としてエネルギー回収して売電

お産子育て向上委員会から教育委員会への質問

今回の見学に先立ち、教育委員会の方に次のような質問をさせていただきました。

  1. 野菜はおもに市内産・国産のものが使われているようですが、加工品については内容がよく分かりません。実際にどういう食材が使われているのか知りたいと思っています。前回、教育委員会の人とお話した時にアレルギーのお子さんを持つ家庭に加工品の原材料を記した紙を渡しているとお聞きしましたので、私たちにもそれを見せていただけないでしょうか。
  2. 米飯にすると、よりコストがかかると言われていますが、完全米飯にすると、具体的に1人あたりの食費をどれくらい上げないといけないことになるのか教えていただきたいです。
  3. 栄養士さんは、栄養バランスを良くとか、食べ残しがあまり出ないようにとか、いろいろ考えながら献立を作られていて大変だとは思いますが、赤飯に牛乳など、どう見ても合わない献立も見受けられます。そもそも、牛乳は必ず出すものと決められているのでしょうか。その場合、それは具体的にどういう法律や規則、通達などによるものなのか教えて下さい。

これに対して

1. については、幾つかの食材についてその原材料が表示されたものをいただきました。

2. については、できないとのゼロ回答でした。

3. については、文部科学省の牛乳の摂取に努めるようにとの通達があることを提示されました。

見学を終えて

今日の献立見学を終えて、参加者から、「教科書通りの模範的な回答をしているだけだと思いました。」という感想をいただきましたが、確かにそういう所は感じられました。

牛乳の話の中で、教育委員会の方が「日本人はカルシウム不足だから牛乳の摂取が必要…」とういう発言したのに対して、私が「カルシウム不足と言っても、昔の人がポキポキ骨を折っていたとはとても思えませんが…」と言った所、しばらくして「まあ、昔は小魚や海草からカルシウムを補給していましたし、体も動かしていましたから…」と少し言い訳めいた話をしていました。勿論、あの方たちだってそれが不自然な言い方だということは分かっている筈です。ただマニュアル的に答えているだけなのでしょう。

そうなると、これ以上の働きかけは、無駄ではないかもしれませんが、かなり虚しい気がしてならないというのが正直な気持ちです。今後は、保護者や食に関心の高い方、食農の関係者などのより広い層に、学校給食に対する関心を高めてもらえるような活動をしていくことが大切なのではないかと考えています。(哲)

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