鍼灸の公開講座に行ってきました!

助産師 内堀由美子

先日、鍼灸の専門学校の公開講座に行ってきました。休日でしたが、会場には50人ほどいて、昨今の東洋医学への関心の高さを感じました。そこでは、東洋医学は、心と身体は二分できない、全体丸ごとをみていくもの、また、気の流れを調整するもの、一方、西洋医学は、身体を臓器の集合体としてパーツで修理するものと説明されていました。病状によって、適切な医療を選択することが大切であり、どちらも必要不可欠であるとのこと、東洋医学はとくに未病の段階で効果を発揮するということでした。

両者は拮抗するものではなく、担っている役割が異なり、十分に共存し得ること改めて認識します。医療を受ける側が、両者の特性を知って自分の身体が必要なケアがどちらなのかを感じること、普段からの自分自身の観察が大切と思います。

若草助産院では、体調に応じて、漢方薬局や鍼灸院をお勧めすることがあります。状況によっては、病院へ受診ということもあります。妊婦健診では、助産院という医療介入のない環境の中で対応しきれる状態なのかを、お話を聴きながら、そして、身体をみながら、情報を集めて考えていきます。それぞれが自分自身を観察するのはもちろん大切ですが、妊娠という非日常の状態の妊婦さんが感じきれない異変を汲み取り、適切な援助に繋げることが妊婦健診における助産師の役割だと確信し、その目を養えるようにしたいと思う講座でした。

余談ですが、中国鍼の太さは、日本鍼の方がずっと細いそうです。日本に鍼灸の技法が輸入され、千年の月日を経て、今、日本の鍼灸は中国の技法とは全く違い、独自の進化を遂げているそうです。その学校では中国からの留学生も受け付けているとか。鍼灸の世界も奥深そうと興味を持ちました。

(会報誌「満月」2012年11月号に掲載)

このページの先頭へ
© 2004-2014 お産子育て向上委員会.