テレビと子育て

助産師 内堀由美子

4歳になった娘は、聞き取り能力がだいぶついてきました。そうなると、テレビに関心を持ち始め、今はあるアニメ番組の大ファンです。娘にテレビをどう見せるかを考え、子育ての先輩や本を参考に、家族で「家ルール」を決めることにしました。それは、

  1. テレビをなるべくひとりでは見せない、見た内容について一緒におしゃべりする。
  2. コマーシャルが飛ばせるよう、録画したものを見る。
  3. 時間を決める。決めた時間をオーバーした時は、お絵かきや塗り絵、読み聞かせをする。

という3つです。

家にいる休日の午後は、そろって、アニメの鑑賞会です。平日、仕事で帰宅が遅いため、朝しか娘に会えない夫は、娘と共通の話題ができて楽しそうです。また、娘は勉強家という設定のキャラクターがお気に入りで、「その子になりたいから、ひらがなを教えてほしい」と言い、毎朝、自分で起きて、私の隣に座り、一緒に勉強を始めました。動機がはっきりしているからか、1か月でひらがなの書き取りをマスターし、保育園のお友達に自筆でさらさらと手紙を書くまでになりました。これはうれしい副産物でした。つまり、番組の中のどこに興味を持っているかを観察できれば、そこから新たな能力が拡がる可能性があること。それが解ったのは、私の収穫でした。

これから、ゲームや携帯電話の問題が次々とあると思いますが、今の世の中、すべてを遮断することも難しいのが実情だと思います。ただ距離を置くのではなく、まずは、子どもの様子をじっくり観察しながら、子どもに合った付き合い方を、これからもひとつひとつ、探してみようと思いました。

(会報誌「満月」2012年7・8月号に掲載)

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