仕事と育児の両立について思うこと

助産師 内堀由美子

三歳児神話が崩壊したことをご存知でしたでしょうか。私は、育児休暇中に聞きに行った大日向雅美さんの講演で初めて知りました。(汗) 高度成長期時代、外で長時間働く夫を支えるために妻を家庭に置く為の政策としての企みもあったとか。

若草助産院で、お産や入院で夜勤に入る時、私が三歳児の母であることをご存知の産婦さんは私の顔をみるやいなや「お子さんは?」とびっくりされます。夫と隣の夫の実家に任せていることをお話させて頂いても、「よく離れて過ごせますね」と言われることもしばしばです。確かに最初は、家族に迷惑をかけてしまうのではないか、子どもに影響があるのではないかと正直不安でした。

そんなとき、大日向雅美さんがおっしゃられていた、「幼少期に注がれるべき愛情は、子どもを愛おしく思い、子どもが育つ力を精一杯支援
しようという責任感に裏付けられた温かな思いやりが込められていれば、母親以外でも担うことは十分可能です。」という力強い言葉が、今も私の心を支えてくれています。

私といるときはすごく甘えんぼですが、祖母と一緒に過ごして帰ってきた時は、まるで小学生のよう、また、夫と一緒にいた時は、まるで小さな奥さんのようにハキハキと楽しそうにしています。娘のキラキラと輝く笑顔を見ていると、人はいろいろな価値観に触れながら、育っていくことを思い知らされます。娘に負けずにキラキラできるように、与えられた今の状況に専念することを、楽しんでいけたらいいなと思っています。

(会報誌「満月」2012年5月号に掲載)

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