ジャム&マーガリンふたたび

理事長 小林 哲朗

完全米飯給食の活動を始めたきっかけ

学校給食を完全米飯化したいという活動を始めたきっかけは、8年ほど前長女が小学校1年生になったとき、給食の献立表に生の食パンとジャム&マーガリンがあるのを見つけたことです。私自身が、小学生の頃、おいしくないと思いつつ食べていた当時のことが思い起こされ、何十年経ってもこんなことがずっと繰り返されていることに腹が立ったこと、またこうしたものを食べさせられ続ける子ども達に申し訳ないと思い、何とかしたいという気持ちから周りに声をかけ始めたのです。

会報誌「満月」14号( 平成17年3月号) に『給食のパンをごはんに―食育はごはん食から』というコラムを書いています。その後、いろいろな所で給食をご飯食にすることを訴えてきましたが、残念ながらほとんど何も進展していないというのが実状です。

しかし、周りにはあまり言っていなかったことですが、実はコラムを書いたすぐ後から子どもの通う小学校ではジャム&マーガリンの献立は消えてなくなっていたのです。私の知る限りでは、平成18年5月以降24年4月までの間に1回しか出されていません。(次女の話では、震災直後は献立が別メニューになり、パンとジャム&マーガリンが出たということですが。)

理由は、その時に新しく赴任した栄養士(栄養教諭)によるものだと思います。これまでの枠を大きく超えて献立等を変えるというところまではいきませんでしたが、栄養士(栄養教諭)として許される範囲内で、子どもたちのために努力されているという感じを受けました。そのため、不満がないわけではありませんでしたが、とんでもなくひどい献立は少なくなったように思います。

新しい栄養士が赴任して

しかし、その栄養教諭もこの春、他校に転任していきました。新しい栄養士が入って給食がどう変わるのか、少し不安に思っていたのですが、予感は的中、この5月からついにジャム&マーガリンが復活してしまいました。パンが出される回数も増えています。たまらず子どもの連絡帳で、ジャム&マーガリンは食事というよりもお菓子に近く、また何年も
出されていないことを指摘して、献立を検討して欲しいということを伝えました。これで献立の見直しをしてくれると思ったわけではありませんが、何も言わないわけにはいかないという気持ちからでした。

数日後、栄養士ではなく教頭先生から私の携帯に電話があり、開口一番「ジャム&マーガリンは出します。パンも出します。いろいろなものを食べさせたいから。」と言います。教頭先生はさらに続けて、「食事らしい食事をといっても、私の経験からいっても、そもそもジャム&マーガリンが出ないことの方が珍しい。」と言います。そして、私の「そうです。出なくなってだいぶ良くなったと思っていたので、これからも出してほしくないのです。」と言ったのに対しては応えず、「とにかく出す。」の一点張りでした。

栄養士が言うのならまだしも、なぜ教頭先生が・・・。しかも、普通はまあいろいろな意見を参考にしながら考えていきますくらいで収めるところを、「ジャム&マーガリンは出します」って・・・。どうしてそこまで言う必要があるのでしょう。どういう考えや事情があるにしろ、それは子ども達の健康とは全然関係ない事情であることだけははっきりしています。本当に残念に思います。こうやって何十年も続いてきたのでしょう。本当に何とかしなければという気持ちになります。

(会報誌「満月」2012年7・8月号に掲載)

このページの先頭へ
© 2004-2014 お産子育て向上委員会.