体と向き合うこと

ある雑誌で「現代人の9割は身体が冷えている」と掲載されているのを目にしました。実際、その人自身に自覚はなくても気づかないところで知らぬまに冷えに侵されて健康に支障を来すことも少なくありません。冷えの原因としては、食事、衣服、化学物質、電磁波…など多くありますが、中でも食事内容の大切さを自覚しています。

私自身、10~20代前半はジャンクフードは日常茶飯事。服装もお洒落を意識し過ぎて、温かい格好とはほど遠いものだったと思います。また、朝はギリギリまで寝て、夜遅くまで起きている事が多く、本当に不規則な生活でした。看護学校時代は、実習中は毎日ほぼ徹夜で記録を書いていました…。夜中に空腹に襲われ、夜食にカップラーメンや菓子パンをよく食べていました。当時は将来の身体への影響など考える事もなく美味しいと思う物を好きなだけお腹いっぱい食べ、何とか気力で乗り越えていたのだと思います。しかし実習が終わり気が抜けると、風邪や胃腸炎で体調を崩す事が多かったです。インフルエンザが流行している時期、手荒いやうがいを励行していても毎年感染していました。体調を崩す度に「疲労で免疫力が下がっているから仕方ないんだろうな…」くらいの気持ちで、食事を見直そうなんて考えてもいませんでした。

私には10歳になる娘がいますが、妊娠中もある程度体重を気にしながら食べたい物を食べたいだけ食べていました。特に、なぜかフライドポテトが無性に食べたくなり、毎日のように食べていたと思います(笑)。妊娠中の栄養にまったく気をつけていなかったからなのか…。お産は破水から始まり、微弱陣痛で3日間経過したのち医師より「羊水も少なくなってきているから早く赤ちゃん出しましょう」と言われ子宮口6センチまで開いたものの、結局促進剤を使用し、吸引分娩での出産となりました。

何とか娘は元気に生まれましたが産後の出血は多く、娘の体重も41週の出産だったのにも関わらず2312グラムと低出生でした。振り返ると…これは水体質ですね(笑)。きっと私の身体はかなり冷えが生じていたのだと思います。妊娠中の身体に気をつけていないのに「いいお産がしたい!!安産がいい…」なんてわがままですね(笑)。出産はそのときだけではなく、10か月の全てが結果として現れると思います。長いようであっという間の10か月間…。人生で何度も経験出来る事ではないのにもったいない事をしてしまったなあ…と反省です。もし再び、妊娠・出産の機会に恵まれるならば、今度こそは自分の体の声を聞いて自己管理したいと思っています。

妊娠に限らず、日頃の体作りにほんの少し心掛けるだけでも確実に変化すると思います。私の場合も少し前までは夏でも手足が冷たく汗がかけない状態でした。若草助産院に来るまで身体に良いと思って積極的に食べていた物が実は害するものである事に恥ずかしながらこの年齢で気づかされる事も多くあります。今は冷えが少し改善されているようで、去年の冬の寒さとは全く違います。身体に害を及ぼす因子は沢山ありますが、食事は生きていくうえで欠かせないものです。習慣を見直す事は容易い事ではないですが、ほんの少し意識するだけで心と身体の元気に繋がると思います。一人一人が健康であるためにも体の声を聞いて向き合う事が大事だと思います。(助産師 S)

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