母乳育児で不安になる母親たち

年末、実家に帰った時のこと、母が「お向かいの奥さん、息子さんのところに赤ちゃんが生まれたんだけど、お嫁さんが乳腺炎になってしまって赤ちゃんの体重も増えなくて困っているみたいだからちょっと話聞いてあげて。」と言われました。私は助産師ではないけれども、母乳育児経験者(もちろん乳腺炎の経験も)としてなら・・・と思いお話を伺いました…。

お嫁さんが約1か月前に出産したけれど、おっぱいにしこりと痛みがあり、二度ほど助産師さんに来てもらったけれど乳腺炎はまだ改善されていないし、赤ちゃんの体重もあまり増えていないと言われた。本人は母乳で頑張りたいと言っているがミルクを足した方が良いのかどうかということでした。さらに、産後1か月まで入浴してはダメと言われているのでお風呂に入っていないとのことでした。そこで、若草でもよく行っているおっぱいの痛みを取るサトイモ湿布と、入浴で血液の流れを良くすること・またはせめて足湯(あの寒い時期に体を温めないなんて可哀想・・・)を勧めました。

その後、1か月検診で、赤ちゃんの体重が24g/日しか増えていなく平均は30g/日なのでミルクを足すように言われたようです。若草の助産師さんに相談したところ、乳腺炎を起こすくらいだから母乳は十分に出ていると思う。ミルクと混合の場合、母乳の割合がどれだけかはわからないがもし、母乳でそれだけ増えていれば全く問題ないとのことでした。私も直接本人に会って詳しい話を聞いたわけではないので断定的なことは言えません。ただ、初めての出産で母乳育児に不安を抱えたまま、出産施設・小児科医・助産師からそれぞれ違うことを言われて、混乱しているのは事実です。

母乳は、粉ミルクに比べてどれだけ赤ちゃんが飲んでいるかわかりにくいのも不安になる要因かもしれませんが、本人は母乳で育てたい!と強い意志を持っていても、最初のちょっとしたトラブルの際に周りからのサポートがないと、不安に駆られ挫折してしまうことがよくあります。
かくいう私も、泣く長男に授乳している時、実家の母から「おっぱいが足りてないんじゃないの?」と言われました。もちろん母に悪気はないのですが、一瞬心が折れそうになったのを今でも覚えています。

信頼できる助産師や助産院を見付けてケアをしてもらうのがベストですが、どこに聞けばそういう情報を得られるのかも知らない人も多くいます。実際にこのような問題を抱えて困っている母子を見ると、妊娠した時からスムーズな母乳育児を行うために、出産育児にかかわる施設や行政が連携してサポートしていくことの重要性を改めて感じました。経験上、母乳育児は、うまく波に乗れば手がかからず、経済的で楽しいもの。是非、広く広まって欲しいものです。その為に今できることは、日々の若草や向上委員会の活動を一つ一つ積み上げていくこのなのかな・・・と思いました。(典)

(会報誌「満月」2013年1・2月号に掲載)

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