赤ちゃんがおっぱいをうまく吸えない時の対処法

助産師 小林 昌代

おっぱいの「困った」症状

産まれたばかりの赤ちゃんは、みんなおっぱいを吸うことができます。ただ、お母さんの乳首の形や、抱き方などで、タイミングよく吸いつけないこともあります。おっぱいの「困った」は、下表のような症状に大別できます。症状ごとに対処法をご紹介します。

  1. おっぱいを吸わせようとすると赤ちゃんが大きく頭を振っていやいやしているように泣く。
  2. 乳首をくわえてもすぐに離す。
  3. 寝た振りをして目をつむって口を開けない。
  4. 乳首をくわえられない。
  5. おっぱいを見せただけで泣く。

トラブルの対処法

乳首の位置と、赤ちゃんのお口の位置がうまく合っていない場合が多いようです。赤ちゃんはおっぱいを嫌がっているのではなくて、飲みたいけれども位置が合わないと教えてくれていると考えて、お母さんは落ち着いてゆっくりおっぱいを吸わせてみてください。

おっぱいを吸わせようとすると赤ちゃんが大きく頭を振っていやいやしているように泣く場合

ひとまず、赤ちゃんとお母さんの胸が合うようにして抱いてあげましょう。泣きやむか、ちょっと落ちついてきます。次に赤ちゃんの下唇を乳首でツンツンと刺激し、赤ちゃんの舌が出てきたらお口の真ん中に乳首が入るようにして再度授乳をチャレンジしてみましょう。

どうしてもうまくいかない場合は、保健医療スタッフに授乳姿勢や、抱き方、乳首を吸わせるタイミングなどを見てもらうとよいでしょう。抱き方や、含ませ方も大事ですが、赤ちゃんがお母さんのおっぱいをたくさん吸って、吸う事に慣れてもらうのが一番大事ですので、根気よく吸わせてみてください。

乳首をくわえてもすぐに離す場合

乳首が硬いときにみられます。何口か吸って、嫌そうな顔をして乳首をはなすのもこの場合にみられる赤ちゃんの様子です。肩や足腰を温めて体の循環を良くするとおっぱい自体も緩んできます。

どうしても硬いような時は少しだけ搾乳をして乳輪を柔らかくしてから授乳してもいいでしょう。このときあまり絞りすぎないように気をつけましょう。また、カロリーの高いものを多く食べると、おっぱいが張りすぎてこのような状態になりますので気をつけましょう。

上記の困った症状 3、4、5の場合

乳頭混乱を起こしている可能性があります。乳頭混乱とは、母乳を吸うときの吸い方と人工乳を飲むときの吸い方が全く異なるので、赤ちゃんが吸い方に迷ってしまうことです。このような症状は、人工乳の哺乳瓶の吸い方に慣れてしまい、乳首をうまく吸えなくなってしまっている場合におこる可能性がありますので、気長に根気よくおっぱいを吸わせ続けることが大切です。

赤ちゃんの様子をみながら、お口が充分に開いて、舌がペロペロと出てくるようになったらお口の真ん中に乳首を入れるつもりで赤ちゃんを引き寄せてあげましょう。舌が出ないうちに乳首を入れてもおっぱいに吸いつく事はできません。根気よく、一回ずつ吸う回数が増えていく位の感覚でおっぱいをあげていきましょう。

(会報誌「満月」2011年12月号に掲載)

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