助産業務管理の授業を行って

助産師  小林昌代

先日大学の看護学部助産課程の学生さんに向けて、助産院の助産業務管理の授業を行いました。この授業は、助産院、中規模病院で働いている助産師も講義していて、私は助産院の業務管理という事で、依頼をいただきました。助産課程の生徒は5名でした。

内容は

  • 助産院を開院するにあたっての関連法規
  • 医療法に基づく医療安全に関する事項や医薬品管理等について
  • 助産院の妊婦健診、体つくり、お産の紹介
  • 医療連携の実際

などなど、あっという間の90分でした。講義中は、理解しているかどうか、学生さんの顔を見ながら、質問を投げかけたりしてやっていましたが、初めて見る助産院の内容にどのような反応なのかが気になりました。

後日担当の先生から学生さんの感想を送っていただきました。少しの時間の割には、多くのことを学び取ってくれたのだと少し安心しました。今後もこのような機会には、もっとわかりやすくNPOの事や助産院の内容を伝えられたらいいと考えました。

以下は学生さんの感想です!

●助産院に来る妊婦や女性には、より健康な体作りをしたいというニーズがあることを学びました。病院での医師の医学的管理以外に妊婦が求めていることとして、人が本来持っている健康な力を整えるという役割が助産院の助産師にはあると感じました。

●妊娠期に継続して妊婦の身体を健康に整え、安産に向けて準備をしていくことで、妊婦にとっては出産に向けた身体だけでなく、心理的な準備や自信にもつながり、母子相互作用の促進にもつながると感じました。

●妊娠期から産後にかけての継続的な母子、その家族の支援という面で、助産所は妊娠期から同じ助産師と関われることで信頼関係を築くことができ、また身体の管理や健康増進、乳房のケア、心理的な準備等も手厚く、産婦やその家族にとって重要な妊娠期への援助が充実していることを感じました。

●安産するための体づくりとして、自律神経を整えることや、骨盤のずれを防ぐこと、メンタル面でのケアといった様々な取り組みが助産院においてなされていることを知り、病院での助産ケアと比べて、より対象者と密着したケアが行われていることがわかり、魅力を感じた。

●病院での助産ケアと共通しているところもあれば、より充実されていることもあり、どちらにしても、対象者のニーズに合わせながら安全で安心なお産のためにケアが行われているとわかった。

●助産所ならではの自然療法にとても興味がわきました。目に見えている情報では少なすぎるという先生の言葉が印象深く残っています。

●助産所ならではの人員配置や管理システムなど、病院とは違った部分が多いことはもちろん、緊急時の搬送といったような母子の安全という点に関しては共通している部分であり、様々な角度から学びを深めることができました。

●ガイドラインの作成や記録についても、助産所だからこそ基準の設定や嘱託病院との連絡をしっかり行うことの重要性を学びました。

●今回の先生のお話を聞かせていただき、ハイリスク分娩や新生児の救急蘇生などの学びを重ね自分の技術を磨いたら、いずれは自然なお産に関わっていきたいなと改めて思いました。

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