進む晩婚化、未婚化、そして出産年齢の上昇

最近、新しい出生前診断が導入されたり、不妊治療の公費助成の見直しが話題になったりしていますが、これらの背景には、結婚する男女の年齢が高くなってきて、これに伴い母親の出産年齢も上がってきているということがあります。ここでは、最近の婚姻・出産に関する状況を見てみます。

出生数および出生率の推移

2012(平成24)年の出生数は103万7,231人、合計特殊出生率は1.39となりました。出生数はほぼ一貫して減り続けていますが、合計特殊出生率は、2005年に統計を取り始めて以降最低の1.26を記録しましたが、それ以後はわずかではありますが上昇の傾向がみられています。

出生数と合計特殊出生率の年次推移(1985年~2012年)

未婚率の上昇

しかし結婚しない男女の数は依然として増加しており、2010(平成22)年の総務省「国勢調査」によると、25~39歳の未婚率は、男性では、25~29歳で71.8%、30~34歳で47.3%、35~39歳で35.6%、女性では、25~29歳で60.3%、30~34歳で34.5%、35~39歳で23.1%となっています。

生涯未婚率も年々増加しており、1980年(昭和55)には男性2.60、女性4.45だったものが、2010年(平成22)には男性20.14、女性0.61と上昇しています。

性別生涯未婚率の年次推移

また国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第14回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査(独身者調査)」(2011(平成23)年)によりますと、「いずれは結婚するつもり」と考える未婚者の割合は、男性は86.3%、女性は89.4%と、依然として高い水準にあるものの、「一生結婚するつもりはない」とする未婚者も、1987年の第9回調査以降、男性、女性ともに緩やかな増加傾向にあり、1987年には男性4.5%、女性4.6%だったものが、2010年には男性9.4%、女性6.8%になっており、独身志向を表す未婚者が増えた形となっています。

晩婚化の進行、出産年齢の上昇

日本人の平均初婚年齢は、2010年で、夫が30.5歳(対前年比0.1歳上昇)、妻が28.8歳(同0.2歳上昇)と上昇傾向を続けており、結婚年齢が高くなる晩婚化が進行しています。1980年には、夫が27.8歳、妻が25.2歳だったので、30年間に、夫は2.7歳、妻は3.6歳、平均初婚年齢が上昇していることになります。

初婚の平均婚姻年齢の年次推移

結婚の年齢が上昇すれば、当然母親の出産年齢も上昇します。出生したときの母親の平均年齢をみると、2010年の場合、第1子が29.9歳、第2子が31.8歳、第3子が33.2歳であり、30年前の1980年と比較すると、3.5歳、3.1歳、2.6歳上昇しています。

出産する母親の年齢が高くなると、染色体異常の現れる確率が高くなったり、出産のリスクが高まったりするといった心配ももちろんありますが、そもそも出産は子育てのスタートであり、その後の育児のことを考
えれば、ある程度早い方が良いと考えるのは当然のことです。政策的にも、年齢の早い段階で結婚・出産しやすい支援を行っていくことが求められています。(哲)

(会報誌「満月」2013年5月号に掲載したものに一部加筆)

<参考資料>
厚生労働省、「人口動態調査」
国立社会保障・人口問題研究所、「人口統計資料集(2012年版)」
内閣府、「平成24年版子ども・子育て白書」

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