今すぐできる!安心してお産できる体制づくりへの提案

理事長  小林 哲朗

周産期医療崩壊の危機を防ぐために、産科医の増員は不可欠ですが、同時に今ある資源の効率的な活用が重要となります。ここでは、比較的早期に実現できる三つの提案をしたいと思います。

産科医が異常の対処に集中できる体制を作る

具体的には、正常産は助産師だけでお産を取り上げる体制を作ったり、医療クラークを導入したりする事が挙げられます。医療クラークとは、医師に代わって書類作成などの業務を行う医師事務作業補助者で、平成20年4月から医療クラークを配置すると診療報酬が加算されることになりました。

女性が働き易い環境を作る

出産育児のために仕事を長期間離れる女性の医師や看護スタッフは少なくありません。専門性の高い職種で、その養成にはかなりのコストもかかりますので、こうした状況は、社会的に見ても大きな損失であるといえます。

女性が働きやすい環境り、早期に職場復帰してもらうことができれば、大きな力になります。もちろん、できるだけ継続的に働いてもらえるような環境作りも大切でしょう。

病院の集約化を図る

日本は欧米に比べて小規模な病院が多く、高度な医療を提供する事が難しい状況にあります。日本は診療所での出産の割合が高く、そうした診療所で安心してお産ができるためには、高次医療機関の充実が欠かせません。集約化で病院当たりの医師数も増えれば、医療の質が向上するとともに、医師の負担も軽減されます。

(2009年1月20日)

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