私たちが目指すもの

会の目的

この会は、妊娠・出産・育児に関わる市民、団体及び地域社会に対して医療関係者や保育関係者、或いは行政機関と連携を取りながら、市民の立場から、情報やサービスの提供、出産・育児に対する理解を深めるための普及、啓発活動を行い、出産育児環境の改善、向上に取り組み、子どもを産んで育てる事に喜びと幸せを感じられる社会の実現に寄与することを目的とする。

設立趣旨

生活が豊かになり、価値観が多様化する中で、子どもを産んで育てることに対する価値は相対的に低下し、子どもを持たない選択をすることがそれ程珍しくなくなってきました。確かに、子どもを育てるにはお金が掛かりますし、色々な意味で自由が制約されます。女性の場合、出産・育児で仕事を辞めたり、働き方を変えざるを得なかったりすることも少なくありませんし、何より、子どもを持つことは、大きな責任を負うことを意味します。

こうした点を、大きなマイナスと考える気持ちを理解できないことはありませんが、子育てには、それ以上の、他のことでは味わうことのできない魅力-子どもと一緒に成長する喜びや楽しみがあります。子育てが損か得ということでなく、子どもを産んで育てることに、喜びや幸せを感じられる社会を目指すということはとても大切なことだと考えます。

本来、子育ては夫婦だけで行うものではなく、家族親戚や地域社会が一緒に協力してやってきたわけですが、地域のコミュニティーが崩れ、核家族化が進んだ今、新たな子育て支援の仕組みが必要とされています。

妊娠、出産、育児は一連の流れであり、その時々の体験や過ごし方が互いに影響を及ぼし合います。いいお産は、いい子育てにつながります。母乳育児は、お母さんにも赤ちゃんにも良いものです。母乳で育てると、子どもに対する愛情が増すことは、間違いありません。他にも、育児休暇が取れない、長時間勤務による父親不在、食文化の崩壊による子どもの健全育成の阻害など、そのまま放置することのできない、様々な問題があります。

私達は、当事者である市民自らの立場から、積極的にこれらの諸問題について考え、行政や各種専門機関、地域の方々と連携を取りながら、具体的にその問題の解決を図ることを目的として、ここに「お産子育て向上委員会」を設立します。

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私たちが目指すお産

赤ちゃんが出てくるのを待つお産

お産にはリスクがつきものだと言われますが、大半のお産は、何事もなく自然に行われるものです。しかし実際には、さまざまな理由から、必ずしも必要とは思われない医療処置が行われたり、人為的に出産をコントロールしようとすることが行われたりすることがあります。私たちは、予め異常であることが判っている場合などを除いて、お母さんが健康な身体を保ち、赤ちゃんが自然に出てくるのを待つお産が基本であると考えています。

そのため私たちは、現行の制度より進んだ教育と訓練を受けた助産師を新たに育成し、お産の全てを異常に対処すべき医師が管理するのではなく、妊娠から陣痛と順調な経過を辿ってきているものについては、それらの助産師が管理するという、正常産-異常産の役割分担のしくみを提唱しています。

産む側の希望が尊重され、産む側と医療者の間で充分な意思の疎通が図られている

産科に限らず、医療全般ついて言えることですが、サービスを提供する側と、サービスを受ける側とが対等の関係になっていません。産む側がこんなお産をしたい、それはやめて欲しいと要望すること自体がはばかられたり、たとえ言ったとしても、これがうちのやり方だからという感じで、受け入れてもらえないことも少なくないのが現状です。しかし、これは全くおかしな話です。

お産は本来自然な行為であり、また人生において、最も大きなイベントの一つといえます。単に専門家にお任せするのではなく、一人一人が主体的に行うものだと私たちは考えています。お産には常にリスクがあります。別の言い方をすると、お産による事故はゼロにはならないということになります。 そうであれば尚のこと、産む側の意思はできるだけ尊重されるべきなのです。

お産は子育ての大切な第一歩です。自分なりに納得できるお産は、きっと充実した子育てにつながります。産む側と医療者が充分話し合い、信頼関係を築くことが、満足いくお産への第一歩だといえます。

産む側もきちんと準備する

1.お産の正しい知識を持つ

良くも悪くも、世の中には出産育児に関する情報が溢れています。その中から正しい知識、自分に必要な情報を得ることはなかなか大変です。しかし、産む側がお産を主体的に行うためには最低限必要な知識を持つことは大切です。

2.自然に産める身体作りをする

運動不足、不規則な生活、偏った食生活などの影響で、現代人の身体は必ずしも自然なお産に向いているとは言えなくなってきています。自然なお産をするためには、健康な身体作りが欠かせません。

3.自分に合った産院を選ぶ

他に全く選択肢がないのであれば別ですが、単に近いからなどという理由だけで産院を選ぶのは考えものです。納得が行くお産をするためにも、自分に合った施設を慎重に選んでほしいものです。通い始めた産院でも、後から合わないなと思ったら、可能であれば違う施設に転院することも考えられます。一度決めた施設を変えるのはそれ程たやすい事ではないかもしれませんが、お産はそれ程大切な事です。

医療者は、対話と説明を十分に

医療も他のサービス業と何ら変わらない筈なのに、医療機関には相変わらずお客軽視の傾向があります。お客-患者が弱い立場にあるということを理解して、お客が対等に話ができるように接するべきです。お産の事故をゼロにすることができないということは、結果で100%満足させることはできないということです。そのことから言っても、お客の気持ちや意思を尊重するということはとても大切なことだといえます。

また、説明責任を十分果たすことも大切です。検査の場合は、それが何のための検査なのか、薬の場合はそれがどういう薬で、どんな副作用があるのか、処置の場合はそれが何故必要なのか、他に選択肢はないのかといったことを事前にきちんと説明すべきです。医師が忙しくて対応できないのであれば、他の人でもできるようにするなど、しくみの変更も考えるべきです。

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